タリアセンの製図室
遠藤楽さんは暖炉が得意だった。楽さんは遠藤新さんの次男。親子二代にわたってF.LL.Wrightに師事された。ライトの住宅も楽さんの住宅も大抵暖炉が付いている。 生前楽さんは、「暖炉だけは僕の方がうまいよ」と言っていた。確かに楽さんの暖炉は良く燃え、使いやすく工夫されていた。楽さんの暖炉には灰受けバケツが組み込まれている。靴を脱いで生活する日本では、“灰の後処理を、簡単に室内を汚さずできるか”が、使われるかどうかの鍵なのである。火の位置も重要だ。炉の奥の方で燃えていても裸火の楽しさは半減してしまう。煙は室内に漏らさないが、火はできるだけ手前に出すノウハウが、設計者の腕の見せ所である。より楽しんでもらうために、楽さんはバーベキュー用のグリルも常に作っていた。「おいしく焼けるし、臭いも室内に漏れないから、干物は暖炉で焼くのよ」と施主夫人が言っていたのを思い出す。 遠藤楽 山荘 半田雅俊 K邸
by handa405
| 2009-06-13 00:17
| 住宅
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